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- 続・赤ちゃんを亡くして(4)夫婦同士思いやる心を
2月の連載に寄せられた手紙。ほとんどは赤ちゃんを亡くした経 験のある母親からだった2月15〜23日に掲載した「赤ちゃんを亡くして」には、同じ体験をした母親からたくさんの手紙やファクス、メールが寄せられた。
2009年秋に死産を経験した東京都内の女性(40)は、死産から10日もたたないころ、仕事から帰宅した夫にこう言われた。
「今日は職場の同僚の送別会だったのに、気を使って欠席にされていた。本当は出席したかったのに」
自分の子が亡くなった直後に楽しく飲みに行こうと思えるなんて! 夫にはもう済んだことなの? 「とても混乱し、私ひとりだけが取り残されていると感じ ました」という。
「無事に生まれていたらどんな子だったかな?」と話をした時、夫が反応してくれないことも寂しい。
「数か月だけでも一緒に過ごした母親と、おなかが膨らんでいくのを見るだけの父親とは違うんだ、私が死んだら子どものことをだれも思い出さないのか―― と思うと涙が出ます」
大阪府の40歳代の女性は10年前、先天性の病気で生まれた次女を、生後間もなく亡くした。夫は数年後、「子どもが亡くなったのはお前のせいだ」と言っ た。女性が、次女の妊娠中に長女の育児サークルに通っていたことを非難したのだ。
「自分のいらだちや悲しみをそういう形でぶつけたのでしょう。でも、あの言葉は許せませんでした」
女性は今、夫と離婚したい、と考えている。
一方、2人の子を流産した茨城県の女性。夫は、仮ごしらえの仏壇の水を毎日替えてくれた。ある暑い日、その水に氷が浮かべてあるのを見て、夫の気遣いに 涙が流れた。「相手が私でなかったら、赤ちゃんを抱っこさせてあげられるかも」と離婚をほのめかした時も、夫は激怒した。その後、2人の子に恵まれた。
慶応大看護医療学部教授で助産師の竹ノ上ケイ子さんは「流産・死産を体験した時、女性と男性では反応の仕方に違いがあることを理解してほしい」と語る。
妊娠の実感がない男性は、女性ほど悲しみを感じられない場合があるのは事実。とはいえ、悲しみがないわけではない。「男だから泣くことはできない」「妻 を支えなければ」という思いが強すぎて、悲しみを表せないこともある。
竹ノ上さんは、夫婦が互いにこうしたズレを理解したうえで、「お互いを責めないこと」「どちらかが泣いたり思い出を語ったりしたら、そばにいて手を握っ たり話を聴いたりしてあげること」と助言する。
(2010年 5月14日 読売新聞)
- 続・赤ちゃんを亡くして(3)天国に着ていく服作る
「天使のブティック」の洋服や帽子を手にする小泉由紀子さん (左)。右は夫の淳一さん(川崎市の自宅で)川崎市の主婦小泉由紀子さん(40)は、月に1回、1針1針に思いを込めて洋服を縫う。死産や流産、病気などで亡くなった、小さな赤ちゃんの洋服 だ。
2003年12月、結婚13年目に授かった女の子「凪沙ちゃん」を、横浜市の神奈川県立こども医療センターで出産。2日後の早朝、静かに息を引き取っ た。染色体に異常がある病気で、体重は1974グラムだった。
亡くなった日、看護師は小さな洋服を持ってきてくれた。レモン色の生地にうさぎやクマの模様、えりには白いレースの飾り。さっそく着せてあげた。医師や 看護師らが次々に病室を訪れ、「かわいいね」と喜んでくれた。うれしかった。
この洋服を作ったのは、横浜市の泉山典子さん。同センターで605グラムで生まれた和人君を、1年8か月の闘病の末に亡くした。世話になったセンターの 役に立ちたいと思っていた時、「小さな赤ちゃんを天国にお見送りするための洋服がない」と聞いた。
市販のベビー服を着せると大き過ぎて、母親の悲しみがさらに増すことがあるという。そこで泉山さんは、自分で小さなサイズの服を作り、センターに無償で 渡すことにしたのだ。
小泉さんは凪沙ちゃんの火葬後、洋服に添えられていた1枚のカードを自宅で読み返した。泉山さんが天国の和人君に「このお洋服を着た子に会ったら、お友 達になって遊んであげてね」と話しかけている――と書いてあった。「なぎちゃんには今、お友達がいるんだ」。そう思うと、気持ちが楽になった。
翌04年3月。泉山さんの活動は、赤ちゃんを亡くした親の会「天使のブティック」として発足し、小泉さんも参加した。現在、登録会員は75人。月1回、 県の施設に集まり、10〜40センチの4サイズの洋服と、帽子、おむつを縫ったり、添えるカードを作ったりする。
「作業を通して、天国のわが子の話を心おきなく話し、心を癒やす時間と空間を共有できます」と泉山さん。これまで約1900枚を送り、送り先は全国37 医療機関に広がった。
小泉さんは言う。
「天使のブティックは、私が自宅以外で『なぎちゃんママ』でいられる唯一の場所。和人君と凪沙が導いてくれたと思っています」
【天使のブティック】 ホームページ http://www.baby-angel.org/ ※洋服は個人にも譲れるが、「これからお空にお見送りするための洋服」で、「以前に亡くしたお子さんのため」には譲っていない。
(2010年5月13日 読売新聞)
- 続・赤ちゃんを亡くして(2)情報を共有 母親見守る
「また死んでしまった」
2001年7月、横浜市の神奈川県立こども医療センター。市内に住む岩田由貴子さん(41)は、おなかの赤ちゃんの死を医師から告げられ、泣き崩 れた。
その6年前、先天性の心疾患で生まれた長男を1歳になる前に亡くした。00年に生まれた長女は、生後2か月で髄膜炎にかかって障害が残り、同セン ターでリハビリを受けた。
「娘にきょうだいをつくってあげたい」。母の思いは打ち砕かれた。2日後、亡くなった「静夏ちゃん」を分娩した。死因はわからなかった。
「かわいいですね。どちら似でしょうね」と助産師。岩田さんは分娩室で静夏ちゃんを抱っこした後、母性病棟の個室に入った。助産師からは「気が済 むまで、ずっとここにいていいんですよ」と言われた。
死産した母親は、元気な子を産む母親と同じ病室に入院するのはつらい。同センターでは、こうした母親に個室を提供する。隣の個室に妊婦がいれば、 看護師や助産師が胎児の心音モニターの音を絞るなど配慮する。「本当に静かでしたね」。岩田さんもそう振り返る。
なぜ次々と悲しい思いをしなければならないのか。次の子は産めるのかしら――。医師、看護師、助産師、相談員らはそれぞれの立場で不安に寄り添っ てくれた。自分の情報を、みんながよくわかってくれていた。
様々な職種が情報を共有する「胎児カンファレンス」(神奈川県 立こども医療センターで)情報共有の場は、胎児に異常のある症例について治療方針を検討する「胎児カンファレンス」など、様々な職種が集まる週3回の会議。何かあれば、少 人数でもその都度情報交換する。
このほか、一般の産後健診とは別に、死産や流産を経験した母親専用の「たんぽぽ外来」も月2回開設。年に3回は、体験者が語り合う「わたぼうしの 会」も開いている。
こうした体制は、患者の声を取り入れながら、長い時間をかけてできあがった。母性病棟の主任看護師、佐藤裕季子さんは「悲しみに静かに寄り添い、 家族が気持ちよく過ごせる環境を提供したい」と語る。
岩田さんは06年5月、妊娠6か月で破水して入院。安静にして2か月待つことにした。医師らスタッフが頻繁に病室を訪れ、不安な思いを聞き、元気 づけてくれた。そして7月、男児を無事出産した。
「残された私たちが前を向いて生きていけるよう、そばで見守ってくれる。全国の医療者はぜひ、こんなケアを行ってほしい」と願っている。
(2010年5月12日 読売新聞)
- 続・赤ちゃんを亡くして(1)死産の子も大切に扱う
神奈川県平塚市の女性(37)は、2003年7月、東京都葛飾区の葛飾赤十字産院で、34週の双子を出産した。1人は死産だった。
「孔輔」と名付けたその子の死がわかったのは2週間前。女性は通常行われる緊急帝王切開ではなく、自然分娩を希望した。医学的に問題はなく、当時 の産科部長、竹内正人さん(現・東峯婦人クリニック産科医)も同意した。
分娩後、孔輔君はすぐに女性の胸元に連れてこられ、抱っこされた。死後2週間もおなかにいたこともあり、皮膚はむけ、色は黒ずんでいた。それでも 女性は「かわいい」と思った。顔にいっぱいキスをした。竹内さんは写真を何枚も撮ってくれた。
竹内さんは原則、死産の赤ちゃんを母親に抱っこさせる。たとえ、先天奇形のため容姿が健常児とは違っても、対応は変わらない。
「どの母親も『かわいい』って言いますよ。どんな容姿であろうと、わが子なんですから。だけど、医療者が『え? この子に会うの?』という否定的 な気持ちで接すると、必ず母親はそれを感じ、愛情を抱けなくなってしまうのです」
2週間後の分娩は「おなかの子たちが選んだタイミングで生まれて来てくれたんですよ」と竹内さんに言われ、「孔輔は寿命をまっとうした」と女性は 思った。竹内さんは「母親と孔輔君との時間を突然奪いたくはなかった」と振り返る。
入院中の母子に話しかける竹内正人さん(奥、東京都江東区の東 峯婦人クリニックで)女性が一番うれしかったのは、出産翌日の夜、助産師が孔輔君を病室に連れてきた時のこと。助産師はニコニコして、息をしないわが子に声をかけた。
「お母さんよ、わかる?」
命を守ってあげられなかったのに、「母親」と認められた気がした。「孔輔が言うはずだった一生分の『お母さん』を、助産師さんが代わりに言ってく れた」。思い出すたび涙が出る。
08年、新たな妊娠が分かった時、迷わず葛飾赤十字産院で産むことにした。今、孔輔君の双子の兄は小学1年生、09年3月に生まれた弟は1歳に なった。
竹内さんは「家族の悲しみの形はそれぞれ違うから、医療者の接し方にマニュアルは作れない。僕のやり方が正しいと言うつもりもない。一つ基本があ るとすれば、亡くなった子を、生きている子と同じように大切に扱うこと」と話す。
◇
2月15〜23日に掲載した「赤ちゃんを亡くして」の続編として、医療者の取り組みを中心に報告する。
(2010 年5月11日 読売新聞)
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